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家具職人 blog

東京墨田区  特注家具 間中木工所の職人ブログです。主にお客様への進行状況のご連絡、完成写真や日々の写真をおつたえしてゆきます。
墨田区H邸 取り付け完了です。
墨田区H様邸 昨日取り付け完了しました。
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画像のように、床から天井までのキッチン横にある建築柱(300*300)がある為に、デッドスペースぎみになっていた場所に取り付けた造作家具です。   

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今回形状が特殊な為、製作にやや時間を費やしましたが、隙間無く、製作を終えることができました。

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もともとあった、向かって左の壁のコンセントの位置に家具の穴あけをし、そこから家具の裏を伝って天板2箇所に家具用コンセントを設置しました。 正面のスペースには、オーブントースター、電子レンジ  右奥の引出スペースには、ケトル、コーヒーミル、炊飯器。 


毎回お引渡し時は、 預かっていた犬を返す時のような寂しい気持ちになりますが、そんな思いd10日間作ったので大切に使ってくださいね。。 







今回お客様より 「意外と取り付けに時間がかかるのですね。。。」 というご指摘を頂きました。

既製品家具と特注家具の大きな違いでもあるのですが、建築に合わせて隙間無く取り付けをした場合、大きい家具では、朝9時~17時ぐらいまでかかります。

ここで、お客様宅での家具の取り付け手順と時間をご説明します。
 ~取り付けスケジュール例です~

?9:00 現場到着 ?養生作業 ?9:15 搬入開始 ?10:00搬入完了 ?取り付け開始 → レーザー測定器にて床、壁のレベル(高さ)チェック → 巾木(家具の靴になる部分)の設置 → 13:00 家具の扉、引出類を一旦外し、家具本体の連結 → 壁面などにビス固定 → 壁や天井の隙間にカンナで削り合わせた目地材を隙間無く埋め込む(この作業に時間を多く費やします) → 扉、引出類を入れ込み、クリーニング  →17:00 撤収作業

 現場では、このような作業工程で取り付けを行います。


  製作 : けんじ     
造作家具 間中木工所
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墨田区H邸 製作8日目
10月25日 PM20時

本日の作業内容  ①引出部材のコバ(厚み部分)のテープ材の接着 ②組み手加工  午後より  ③引出箱組立て  ④レールの取り付け、箱挿入 ⑤左の扉、引き出しの前板類の製作 ⑥扉の丁番加工、吊りこみ作業。
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引出箱が入ると、より家具らしくなりますね。。 ワイドは狭いですが、奥行きが≒600ミリと、かなり広いので、収納量は、バッチリです。  
引出内部にあらかじめ、可動式の仕切り板を取り付けることも可能ですが、  既製品の引出内の仕切り箱の種類も多いですし、後々、レイアウトも変更できるので、この場所にコストをかけることは、個人的には、あまりお勧めしていません。 


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使用している金物は、
スガツネ工業さん
の3段引きスライドレール。   

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製作は、いよいよ終盤。 明日は、引出前板の取り付け→ケトル側の引出の製作です。納品日まであと2日。気を緩めずがんばります!

   製作 : けんじ        オーダー家具 株式会社 間中木工所
墨田区H邸 製作7日目
家具の本体が完成しました。

製作7日目。やっと下台、上台共に完成し、形になりました。 両面使い&L型(柱を避ける為)という複雑な構造の為、作業前の 原寸図製作(実際の寸法でベニヤ板に図面を描く作業。型のようなもの) に時間を費やしました。

 本日の作業内容
①天板の製作   ②天板のNC加工(上台とジョイントする為のダボ穴、コンセント穴の加工等) ③組立て ④棚板の製作 
⑤引出レールの取り付け(PM17:00)
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明日以降の作業内容は 、引出箱の製作 → 前板、扉製作 → ケトル部の引出の製作
という流れで進めてゆきます。   



 本日、何時もお世話になっている r-homeworks (http://www.r-homeworks.com/top.html) 今中先生が御茶ノ水美術専門学校の生徒さんを見学に連れてきてくださいました。  私が現在製作しているH様の家具を中心に工場見学のご案内をさせていただきました。        
 
 若い方にものづくりの現場を見てもらう事は、職人にとって大変刺激になります。  made in  チャイナ でも コリア  でもない ものづくりの熱い現場が墨田区には、数多く存在します。 
 普段目にする数多くの物。  どうやって作ってるんだろう? こんな素朴な疑問を常に持ち続けて欲しいと思います。




 そんな ものづくりの熱い若手後継者が集まる  「フロンティアすみだ塾」(http://blog.canpan.info/ft-sumida/) 
こちらものぞいてみてくださいね。        
  
  特注家具  株式会社  間中木工所  (http://www.mokkou.com/
 

墨田区H邸 製作5日目
 本日水曜日 午前中の作業状況。 昨日までに加工を終えた下台(天板より下の本体)の各パーツを組立てました。


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本日は、夕方より別現場取り付けのため、 ここで作業終了。明日は、上台(天板より上の本体)のパーツの加工 午後より組立てに入れる予定です。  

遅れましたが、弊社では全ての材料にJISマークの★★★★(フォースター)製品を使用しています。
現在では、特に指定をしなくとも、殆ど全ての材料がフォースターの材料になります。
 
ノンホルムアルデヒド  ノンキシレンです。  ですが、、、、 やはり、家具を納品した後ニオイが気になる。。。 というお客様がいらっしゃいます。 ニオイの原因の多くは、ポリ合板(化粧板)から出る接着剤のニオイです。 1週間ほどで消える匂いですが、どうしても気になるお客様は、家具専用の消臭スプレーを使用しています。   
過去のブログで弊社で使用している接着剤の詳細が記載しています。   


 弊社で調達している材料は、小林商事株式会社さん
墨田区 H邸 製作4日目
 昨日、火曜日の製作状況です。 3日目に全ての板の接着をし終え、NCルータというコンピュータ制御のマシンなどを使い、加工をしました。

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このNCルータでは、主に材料の切削(四角、丸、楕円、扇形、雲形などの不規則なR形状)、穴あけ(穴径2ミリ~15ミリ)、切断(ノコギリによる)、木口の穴あけ(板の厚み部分の穴あけ) を左右対称で加工できる万能機です。

ここで、左右対称というのがミソです。 棚ダボの穴加工をする場合、 右の側板と左の側板では、
左右対称に穴あけをしなければいけません。   

 今回の家具の場合、柱の大きさで L字型に地板を切断したり、棚ダボの穴あけをしたり、ダボ組み(ホゾのようなもの)、裏板(背中の板)の鋸での溝付け で使いました。

 次項で本日午前中の組立て後の様子をアップしています。  

弊社で使用しているのは、弥栄鉄鋼さんのNCルータです。   

製作 : けんじ    オーダー家具 間中木工所
墨田区H邸 製作開始
墨田区 H様邸 キッチン横収納  製作3日目です。

昨日、製作の図面となる原寸図をベニヤ板に描き、パーツごとに寸法を書き出し、材料を発注しました。

本日の作業は、各パーツの木取り作業をしました。ここで家具作りの流れを簡単にご説明します。

①各部材の寸法を書き出す (図面を広げ、机の上の仕事になります) 
②木取り作業   (各パーツごとに板を切断します)
③接着剤による張り合わせ作業 (写真下でご説明)
④図面寸法にカット
⑤棚ダボなどの穴あけ加工
⑥組立て
⑦板の厚み部分(コバ)の接着 
⑧家具本体完成後 扉、引出、棚板類の製作
⑨完成

構造により、前後しますが、大まかにこのような流れでブログをとおしてお伝えしてゆきます。


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本日の時点で未だお見せできる画像では、ありませんが、接着材をスプレーガンで貼付しています。
15ミリの芯材に 2.5ミリのご指定の表材を両側からサンドィッチするように接着し、その後プレス。板厚20ミリの板が出来上がります。
家具作りのスタートは、まず、各パーツの板作りから始まります。 

この時点での板は、 正確な寸法よりひと回り(縦横1センチ程度づつ) 大きくしておき、プレス後に鋸で綺麗な長方形にカットします。   

来週月曜日あたりから形になってゆきますのでお楽しみに。




ご連絡
 ワイド1200の引戸です。 ハンドルのようなものがない為、両サイドのローカンの木口材に手をかけ、開閉します。  木口が2mmと薄い為、数年すると剥がれてくると心配されています。

 そこで、今回 ブナ材で画像のような小さい塊(30*25*30)を作りました。  同封のサンプル取っ手のように塗装をして欲しいという依頼です。


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